外では雨が降りしきる日の、田舎の旧家にある離れでのこと。
久しぶりにこの家を訪れていた大学生のコウジは、タオルケット1枚挿みながら3つ下の高校生である従妹のユカリを抱きしめていた。
なぜそうなったのか…
その離れの部屋に1時間ほど前から二人っきりになってはいた。
しかし最初からそういった雰囲気になってたわけではなく、当初はユカリの勉強をコウジが自らの勉強もやりながら教えていくという、ごくごくありきたりな風景だった。
やがて、ユカリが勉強疲れからなのか眠気を催したと言うので、その部屋にあったタオルケットを羽織って横になってしまったのだ。
仕方ないな…とコウジはしばらく自らの勉強を続けていたのだが、ふとユカリの姿を見てみると、ブラウスの胸元が軽くはだけて見えていた。
ユカリは決してかわいいとか美人とかは言えない、至って地味な外見の子なのだが、ただ一つ胸は誰からも分かるくらい目立って大きかった。
おそらくFカップと言われても違和感無いくらいの大きさで、はだけた胸元は色白で透き通るかのような綺麗さを保っていた。
それを目の当たりにしたコウジは、さすがに勉強どころではなく手元が疎かとなり、生唾をゴクリと飲むと手にしていたペンを置いて、横になっているユカリに近づいた。
コウジの目はすっかりユカリの白い胸元に釘付けとなっていた。
すると、寝ていると思われたユカリはその眼差しに何かを感づいたのか、自分に掛けていたタオルケットを頭の先まですっぽりと隠し、下は足先までも覆ってまるでエジプトのミイラのような姿になった。
コウジはもう理性をコントロール出来なくなっていて、何も言葉を発することなくユカリをそのまま抱きしめた。
ユカリは体を強張らせて震えながらも、自分の身からタオルケットを外さないようにしていた。
つづく